螳螂拳と芦原空手

簡単な自己紹介から、

2022年現在、57歳になる爺です。

14歳の時、松田隆智先生の「秘門螳螂拳入門」に出会い、螳螂拳の独学を始めました。なぜ螳螂拳だったのか?今でこそ護身を強調したりして会員募集などをしていますが、はっきり言って螳螂拳の「套路(空手の型に当たります)」の練習が楽しかったから、の一言に尽きます。強くなりたいとか、そんな細かいこと抜きに、ただただ「套路」練習が楽しかったから螳螂拳なのでした。

 

しかし、練習を重ねていくにつれて疑問が沸き上がってきたのです。それは「套路の技術(技)と歩法の繋がり」と「動く相手に技が当たるのか?」という2点が悩みとなりました。しかし、1980年代に中国拳法の道場なんて栃木の田舎では探しようもありません。そこで出会ったのが「新国際空手道連盟 芦原会館」でした。

 

<螳螂拳と芦原空手の基本戦術について>

螳螂拳の基本戦術は

1.敵の懐に入るよりも、敵の外から攻め込むほうがより有利に戦いを進められるという考え方をもっている。

2.必ず素早い連打で敵を攻め立てていく。

では、芦原空手の基本戦術はというと

1.ポジショニング、間合いの変化、見切りなどを駆使して相手が攻撃できないサイド、バックのポジションから自分が攻める。

2.相手のスキを突く、相手のスキを作るために常に相手の動きを想定したコンビネーションによりトレーニングを行う。

なんと、ほぼほぼ同じ戦術理論を持っているではないですか。

芦原空手のポジショニングに使われるステップワークは、もろ反三才歩ですし、しかもジグザグステップとか実戦の型1の4、5の挙動では三才歩が使われています。

 

戦術理論が同じ、ステップ(歩法)が同じ、それを実行するのは同じ身体機能を持った人間です。だとすると私が疑問に思っていた「套路の技と歩法のつながり」すなわち「戦い方」はサバキの考えを導入することで解消。動く相手への対応についてもサバキのトレーニングで解消。

 

私の独学螳螂拳はサバキの理屈を合併することにより、武術としての全体像が見えてきました。本来の中国拳法 螳螂拳は実はもっと異なった戦い方なのかもですが・・・。なので「中国拳法」を名乗るのは少々おこがましいかなと思い「日式螳螂拳」としているのです。

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