自己紹介と「ぶほじわ」について
ブログをご覧いただいている皆さん、初めまして、「sabaki-master 石川和弘」と申します。
当ブログ「ぶほじわ」とは「武術を学び(ぶ)・本を読み(ほ)・自分を磨き鍛え(じ)・私は君子になる(わ)」の略です。
私は中学生のころ、松田隆智先生の『実戦拳法秘門螳螂拳入門』で武術に目覚め、以来、大学に進学するまでに基本六路、七手拳、螳螂手拳、力劈拳を独習してきました。社会人となってからは乱接拳、總敵拳、太極崩歩、八肘拳を独習しました。
螳螂拳を学ぶ上で、実際の相手との間合い・見切りを身につけるために大学生の時からは、新国際空手道連盟 芦原会館に入門し、『サバキ』を学び、初代館長の芦原英幸先生から黒帯を頂きました。
その後、中国武術の理論を山田英司先生の著書から学びました。
私にとって
・松田隆智 先生(螳螂拳の実技)
・芦原英幸 先生(サバキカラテの実技と原理原則)
・山田英司 先生(中国武術の原理原則)
の3名が武術の師匠です。残念ながら芦原先生としか直接お会いしたことはないのですが・・・。
松田先生の『実戦拳法秘門螳螂拳入門』、芦原先生の『実戦芦原カラテ』『実戦芦原カラテ2』『実戦芦原カラテ3』、山田先生の『武術の構造』『合気道と中国武術離せ強いのか?』 これら計6冊は武術家としての私のバイブルとなっています。
現在、このサバキカラテと螳螂拳をベースに競技ではない、武術(護身術)を研究・追求しています。
私の所感としてはサバキカラテと螳螂拳は非常に似通った戦闘原理を持ち合わせている武術ではないかと思っています。
そして、護身術=武術≠武道スポーツ≒格闘技(競技空手=武道スポーツと認識しています)
という考え方をもとにこのブログを立ち上げました。
ところで、皆さんは護身術というとどのようなイメージを描かれるでしょうか?
おそらく、大勢の方が、並み居る悪漢を叩いて、投げて、制圧してといった感じでしょうか?
もしこのようなイメージを描かれているとしたら、それは世にある、アクション映画の格闘シーン、武道スポーツや格闘技の試合の影響が大きいのではないかと思います。
「いかに危険を察知して危険に近づかないようにするか。危険に直面した際にはいかに逃げるか。いかに生きて自宅に帰れるか。」
これが護身術であり武術の基本です。
術(ワザ)というものは逃げて、逃げて、逃げまくって最後の最後に使うものです。
そして、その戦い方は「いかに相手に実力を出させずに自分の身を護るか」です。
競技と違ってルールなんてありません。相手は武器を持っているかもしれないし、複数かもしれません。
もちろん、審判もいません。
競技での反則技が護身術の主力技術といってもいいでしょう。
ですから、こんな体術一生使わずに済むことがベストです。
私は、これが体術としての護身術であり、武術だと考えています。
では、護身術の基本を身につけるには何が必要だと思いますか?
もちろん、具体的な体術の練習も必要ですが、いかに日常の中に護身の技術や考えを落とし込んでいくかです。
教室での練習と日常生活に区切りをつけてしまっては、実戦で護身術を使うことなどできません。
日常生活においていかに知的護身、ビジネス護身を考えていてこそ、危機察知・回避能力を磨くことになるのです。
護身は体術が2~3割、残りの7~8割は頭脳戦となります。その頭脳戦の中には対襲撃者のみではなく、ビジネスをはじめとする日常生活における処世術も含まれています。
ブログを読んでいただいたみなさんが「なるほど」「こんな考え方もあるのか」「そんなことは知ってるよ」「これのどこが護身だぁ~」などの様々な感想をお持ちいただきつつ、皆さんの護身力、危機察知・回避能力のアップに少しでも貢献できることを願っています。
では、宜しくお願い致します。